子供の頃にピアノのレッスンを経験されたことのある方でしたら
きっとブルグミューラーは「懐かしい・・・!」 という思いがあるかと思います
殆どのピアノ学習者が通る王道ですね
今年も発表会でブルグミュ―ラーを希望して弾く生徒もいます
去年度(2015年)はブルグミューラーコンクール第1回目の開催でした
私も生徒を連れてコンクールを実際に会場で聞いたり
ブルグミューラーのための指導者研修会にあれこれ参加して
色々と勉強させて頂きました
私は自分の生徒には ピアノを始めて約3年位の間に
「ブルグミューラー25の練習曲」を取り入れています
ちょうど バスティンベーシックスの3巻4巻の頃に併用して学習させています
「ブルグミューラー18の練習曲」というのもあり、
「25の練習曲」が終わった後に弾くと良いのですが
私は同時期に カバレフスキーやバルトーク・ギロックなど
近現代の作曲家も学ばせたいのであまり使っていません
でも素敵な曲が沢山入っています
基本的な学習方法について
「25の練習曲」では
最初は「すなおな心」を練習します
ここにはバスティンや音楽ドリルで学んだ
音楽の表示記号(速さ・音の強弱・表現を表す言葉)がでてきます
「表現豊かに学べる教材」として基本的な用語が詰まっています
ですから ここでちょっとうるさくいろいろと「これなんて読むんだっけ?意味は?」
などたくさん質問して覚えてもらいます
今までなんとな~く クレッシェンドやアレグロなどのことばは聞いていても
意味を覚えていない人・記号が読めない人は ここで 「真っ青」になります
私に「ちゃんと覚えてね」と言われて 焦るお子さん 泣くお子さん
リアクションはそれぞれです( ´∀` )
さて
生徒が弾きたい一番人気は ダントツに「アラベスク」
次いで「バラード」「貴婦人の乗馬」となりますが
先生方の人気は「アラベスク」は低く かなり下位となります
先生が好むのは「貴婦人の乗馬」「バラード」「ステイリエンヌ」あたりです
そして「すなおな心」の後は、その時のそれぞれの生徒に学ばせたい曲
を選んで比較的技巧的に難しい曲は最後にまわして数曲を練習します
ですから その人によって練習する曲が若干違いますが
きちんと 曲を分析(アナリーゼ)して 表現豊かに弾けたら 合格します
表現豊かに弾く = 音楽的に弾くためのテクニック
を学ぶ良い機会と思っています
曲を聞いていても
曲想がタイトルと一致していて(むじゃき・素直な心・牧歌など)
理解しやすく 練習も楽しくなるようです
ブルグミューラーが弾ける程度になると
ちょうど前後して 積極的に練習するようになるとよく聞きます
その後は ソナチネやチェルニー バッハなどの
中級レベルの教材に入ります
指もよく動くようになり 楽譜もよく読めて進むようになり
弾けば弾くほど上手になっていきます
ここからが一番楽しい時期に入りますので
それまでは数年 コツコツと繰り返しの
カメさんのような努力になりますが
根気よく 生徒を励まし
「練習しようね」という言葉がけの毎日を
頑張って積み重ねていきましょう