今日は ピアノの練習のために
必要な楽譜(スコア)についてです
まず大切な事は、楽譜はコピーしてはいけないものなのです
著作権があるからです
安くコンパクトなので
気軽に「コピーください」と言われても
実は、返答に困ってしまうのが現状です
(楽典を勉強する際に必要な時は
コピーをして生徒に学習教材として渡して
書き込んだりします。
また、1回のレッスンで終わりと思う教材については
コピーを渡すこともあります)
それをご理解いただいた上でお読みください
子供の初級~中級の場合
30分レッスンの方 → 理論を学ぶ(ドリル) ・ ピアノの練習曲1冊(教本)
45分レッスンの方 → 理論を学ぶ(ドリル)・ テクニック(教本) ・ 練習曲(教本)
60分レッスンの方 → 理論を学ぶ(ドリル又はソルフェージュ(視唱) ・ テクニック(教本)
+ 練習曲(教本)・曲(1~数カ月かけて弾く)
このような方が多いです
進むペースも個々によって違いますし
教本の数も個々によって差があります
しかし、私が小学生の時には
さらにもう1冊バッハの教本がありました
そして テクニックの教本と・練習曲の教本は
1番から全曲はやりませんが
少しづつ(概ね半年~1年) かけて
使う教材なので長く使った感があります
ただし
バスティンベーシックスの4巻は
年齢が小さくてもピアノ技術が高いお子さんは
すぐに終わります(後から使います)
年齢相当に(数や転調や漢字などが理解できる時は
全曲ではありませんが必要なコードを比較的ゆっくり学習します)
つまり、小さいお子さんでも早くピアノが上手に譜読みできて達者に弾けるお子さんは
すぐに終わりますが、数か月後にコードの学習の時に再度使用します
そしてブルグミューラー25の練習曲も同時に進めます。
ブルグミューラーの内容が概ね技術的に弾けるなと判断した場合は
カバレフスキー ・ ソナチネ ・ バッハ の教本を併用して使います
併用というのは 本当は 一緒に使いたいのですが
今のお子さんは複数の習い事に忙しい というのが理由で
現代曲・ロマン派・古典の各時代の教本を
その生徒が 今 上達するには
何の曲が必要か? 量的に負担はないか?
を常に考えて 交互に 併用しています
バッハ・ソナチネ・各曲集について
バッハとソナチネ(ソナタアルバムも含む)は
古典を学ぶ際に必要な曲集ですが 1冊の本の中で
レベルに差があり1年の時にやる曲もあれば
4年生くらいになって練習する曲もあります
そしてわたくしは 一人一人の生徒に
曲集を選ぶときは 楽器店に行って
必ず他の商品も見比べてみます
楽譜を購入する際には この曲集は
生徒に一番良いな
次はこれが練習できるなと思って
できるだけ無駄のないように
考えて教材を選ぶのですが、いかんせん
思った通りにはいかないものです m(__)m
ただメモだけ渡して これ買ってきてね という教室もあります
私の場合は
4年生くらいになって ご家族と一緒に楽器屋に行って
選べるようになったら そうお願いしたいと思っています
つぎに 発表会等で演奏する 「曲」について
・ギロック・中田義直・平吉毅州・湯山明・安川加寿子ピアノ曲集他など
発表会向きの曲集については1冊購入しても
1曲のみの練習の場合もあります
曲集は1冊の中が同じレベルではないのです
楽譜には解説ページや 練習の仕方が
掲載してあり(掲載してあるものを進めています)
新しい楽譜がきたら
「どんな 曲集なんだろうね 他には何があるのかな?」などと
まずは 解説と練習方法を ぜひ一緒に
お家でお子さんとご覧になっていただきたいです
もしも 1曲ならもったいないと思う方は
1曲ピース(500円~800円程度?)という楽譜もあります
そちらを購入されても良いかと思います
楽譜は安いものではありません
でも、1冊購入すると 一生大事に使えます
作曲家の命や意図がたくさんたくさん
思いが込められているものです
コピー用紙1枚ですと たぶん
数年たつとクシャクシャになって
どこかの教本の間に挟まっていたり
だれが作曲家か何の曲集かもわからずに
クリアファイルにはさまったままで
お引越しの時に捨てられる
というパターンも多いかな?と思います
上手に弾いて早く進む生徒さんほど
楽譜の購入サイクルが早いかと思います
ですから「また買うの?」
という思いもあるのですが 実は
「ああ そんなに上手になっているんだな」
という評価も忘れないでくださいね
実は ここが一番伝えたい事です
これからは Ipadなどを楽譜として使用したり
扱いも大きく変化していくと思います
地球を守る資源も大切ですものね
先週 私もIpadを購入しました
これからの時代に合わせて
早く使いこなさないといけないなと思っています
以上
習い始めて数年の(主に小学生)お子様の場合の
教材の使い方について説明させて頂きました
大人のピアノや 中学生以上の場合は
個々により レッスン回数や 進み方 教材も
全く違いますので こちらには当てはまりません
のでご了承くださいませ