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#教室の出来事  芸術に国境はないということ


4月の中旬に 世界3大コンクールのひとつである

チャイコフスキー国際ピアノコンクールが

世界国際コンクール連盟から除名されるという事態が起きました

それを受けて国際世論は賛否両論となりました

 

このチャイコフスキー国際コンクールですが

ショパン国際コンクール(ポーランド)

エリザベート国際コンクール(イギリス)

と並んで数年に1度しか行われないピアノの

オリンピック級のコンクールです

近いところでは 藤田真央さんがチャイコフスキーコンクールで2位となり

うちの教室でも受賞直後の藤田さんの演奏会に

皆で横浜まで聞きに行きましたね

藤田さんは 今では日本を代表するピアニストとして大活躍をしています

 

私はこのチャイコフスキーコンクールが除名されたという話を聞いて

戦争が激化すると、この先ロシアの作曲家の演奏が聴けなくなるし

演奏ができなくなるのではないか

という不安がよぎりました

実際に、ロシア人の作曲家を演奏するプログラム内容だったのに

知らないうちに変更している演奏会も見られます

本当にやるせない事態です

 

ロシア人の有名な作曲家はたくさんいます

チャイフスキー

ラフマニノフ

プロコフィエフ

ショスターコヴィッチ

ムソルグスキー

コルサコフ・・・

まだまだ他にもたくさん

特に上から3人は、今でも多くの国際コンクールのファイナルで

ピアノ協奏曲の課題曲として選ばれることが多いです

 

 

4月のソルフェージュクラスでは

私はラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を

選んで生徒に聞かせました

ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番は

ピアノ協奏曲の中でも王様的な存在です

テクニックが1番難しいといわれています

fff→フォルテシッシモをどうやって弾いているか

3楽章の最後の名場面

→戦争のように軍隊の行進を思わせる

オーケストラのリズムとピアノの掛け合いの場面

そして最後のピアノとオーケルトラが一体となったフィナーレの素晴らしいメロディーの融合場面を抜粋し、

4名のピアニストの演奏動画をYouTubeを利用して聞き比べをしました

反田恭平さん 藤田真央さん

亀井聖矢さん 辻井伸行さん のピアニスト達です

ところが中学生のメンバーに

ラフマニノフって知ってる?と聞くと

全員???という反応。作曲家の名前すら知りませんでした💦

そこからかー!!

ともかくもいろいろと説明をして・・・

若いピアニストたちの命がけのfffの演奏を聴いてもらいました

 

渾身の力を込めて大汗をかいて演奏している姿

3楽章の最後の名場面を聞き比べさせました

子供達も興味深く、良く視聴していました

生徒たちが何かを感じとってくれれば嬉しいです

それは初めて聞いたラフマニノフという作曲家の調べであっても

演奏する姿や曲のかっこよさであっても

戦争という問題であっても

受け取り方は 人それぞれです

 

最近 私はニュースで戦争に関する映像を見ると

なぜか気持ちがもやもやし、不快な気分になります

それほど心も体も今の状況に拒絶反応があるのだと思います

 

世界のどの国であれ

芸術に国境はありません

素晴らしい作曲家の演奏を奏でられる喜び

その演奏を聴いて幸福になる気持ち

そしてそこに関わる

芸術家の賢明な努力と演奏活動を妨げることがないように・・・

1日でも早く、戦争が終わることを心から願っております

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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